| 測定器は地上1mの高さで測定しなければ正しく測定できないと書かれているものを見かけますが、これは大きな誤解を生じています。 
						この正しい測定とは、空間線量の測量のための正しい測定方法です。国や地自体が公表する数値の測定方法を定めたものであり、一般国民が同じように使用する必要はありません。 
						放射性物質は埃のように積もりますので、地表面の方が放射線量が高くなり、特に原発に近いほどその差が大きくなります。放射線量は距離の2乗に反比例しますので、少し距離が離れただけでも急激に数値が下がります。先日の世田谷の地中に放射性物質が埋まっていた件では、物質表面では40mSv/hですが、40cm離れた地表面では1mSv/hまで大きく下がっていました。 
						1mの高さで測るということは、地表面の放射性物質の影響をなくし、純粋に空気中の放射線量を測定することを意味します。 しかし人間は地表面の放射線で足から被曝します。 
						国民にとって必要なことは、放射線の影響を少なくすることであり、空間線量だけを測定することではありません。 地表面であっても放射性物質は排除または退避すべきです。空間線量を
						測るには地表面の影響を無視する必要がありますが、人間にとっては無視できないものです。 
						   では携帯型測定器はどのようにして使えば効果的なのか? 
						一般国民にとって大切なことは放射線被曝量をなるべく低くすることであり、そのためには放射線に近づかない、除去することが大事です。
						実生活ではどのような場面が想定されるでしょうか。ここではSRMモードを使った使用方法を提案します。マニュアルには対処方法の提案も載せる予定です。 
						  
							
								| 想定場所 | 測定器の使い方提案 |  
								| 家の中 | 埃のたまりやすい場所を中心に、床や壁になるべく近づけて測定します。 |  
								| 家の周り、庭など | 吹き溜まりだけでなく、土壌に堆積している場合もあるのでくまなく測定します。 |  
								| 普段通る道 | なるべく測定器を低い位置にして測定しながら歩きますが、転倒しないように充分気をつけてください。アラーム機能を使って調べるのも効果的です。 
								問題なければ以後はアラームをセットしてポケットに入れておくだけで充分です。 |  
								| 外出先 | アラームをセットしてポケットに入れておくだけで充分です。 |  
								| 福島県近郊 | アラームを近距離または中距離にセットして、ポケットに入れておくだけで充分です。 |  
								| 食品 | 汚染度の低いものは検知できませんので、信頼ある店で安全な食品を購入することが第一です。 
								その前提の上で、念のため測定器をなるべく近づけて測定します。数値が上がるようでしたら、いったん食品から離し、数値が下がることを確認したら再度食品に近づけて調べます。3回繰り返して2回以上上がるのであれば、汚染されている可能性が高いので購入を控えます。 
								ただし、U1は食品測定用ではありませんので、この結果を元にこの食品が問題かどうかの判定はできませんので、第三者に口外するなど営業を妨害しないようにご注意ください。 |    |